パウンドメメのメメってなぁに?と聞かれることがよくあります。「メメ」はフランス語で「おばあちゃん」を意味するのですが、パウンドメメのパウンドケーキのコンセプトを凝縮させた単語として、「メメ」を選びました。パウンドメメのコンセプトについては『パウンドメメについて』のページでも書きましたのでそちらをご覧ください。ここでは「メメ」の由来についてお話させていただこうと思います。
メメという単語を選んだのは、昔からフランス映画が好きで、大好きなフランス映画の中の1本にメメという単語を強く印象に残す映画があったからです。それが『モンテーニュ通りのカフェ』というフランス映画です。タイトルどおり、パリのモンテーニュ通りにあるカフェを舞台にした映画です。パリのモンテーニュ通りといえば凱旋門に向かうシャンゼリゼ大通りから脇に入る通りです。グッチやシャネル、高級品店が並び、高級車が止まっていたりします。まさにパリの高級な街を象徴するような通りです。観光客も比較的少なく、クリスマス時期は大通りのイルミネーションも豪華ですが、モンテーニュ通りのイルミネーションも上品で素敵です。
映画では一人の女の子がこの華やかで豪華なパリにあこがれてモンテーニュ通りにあるカフェで働くところから始まります。そのカフェを中心にモンテーニュ通りの界隈で活動をするピアニストや女優、資産家のそれぞれの日常の一コマ一コマが描かれます。華やかで成功しているようだけれど、近くで見るとそれぞれにそれぞれの事情があったりする。映画を見た後に、自分の人生もきっと愛おしく思えてくるような、そんな映画です。
この映画には主人公の女の子のおばあちゃんが出てきます。おばあちゃんもかつてはパリで働いていました。キラキラした目でパリのことを女の子に話すおばあちゃんは、女の子から「メメ、メメ」と呼ばれます。そのメメのかわいらしさとメメの瞳に映るパリ、また女の子が感じるパリが心に残った映画でした。「パウンドメメ」のメメはこの映画を思い出してつけました。(M)