(まぼろしのケーキ)
ずっと昔,駅中のカフェで食べたケーキが忘れられません。当時その駅に降り立つと、そのケーキが食べたくてカフェで一休みしたものです。嗜好が同じ友人や義弟などにもそのケーキを紹介し、ちょっとした話題でした。インスタ映えとはほど遠いヨーロッパの田舎で見るような素朴なケーキでした。やがてそのケーキがカフェから姿を消して以来、あのケーキは忘れられない私のまぼろしのケーキとなりました。
最近、コロナ禍で健康に留意してオートミールを取り入れる方が多くなり、いろいろな場面で目にするようになりました。このオートミールの食感であのまぼろしのケーキが焼けないかと思い立ちました。試行錯誤しながらやっとたどり着いたのが、今、鶴ヶ峰シェアカフェでご紹介しているオートミールケーキです。粉は有機栽培のオートミールを砕いたもだけを使い、バターの代わりに国産の米油にしました。有機のナッツ類、ドライフルーツ類、黒蜜などそれに優しい甘さとコクを出すために喜界島粗糖をほんの少し加えたり、国産の米水飴を加えたりして、素朴な食感にしっとり感を足しました。カフェのお近くにお越しの際はちょっとお立ち寄りください。